滋賀大津そけいヘルニア外科クリニック|脱腸を日帰り手術で治療
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そけいヘルニア

鼠径ヘルニア手術に使用するメッシュ(人工線維布)について

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今回は、鼠径(そけい)ヘルニアの手術に使うメッシュ(人工線維布)について、説明します。

メッシュってどんなの?体に入れても大丈夫?などの質問に対する解説を行います。

鼠径ヘルニアの原因について

鼠径ヘルニアでは、「おなかの壁を構成する筋肉や筋膜が弱くなること」によって、弱くなった部位がおなかの中の圧力に負けて、膨らみなどの症状が出てきます。つまり、この「弱くなった筋肉や筋膜」を「補強する」ことが治療に必要です。

鼠径ヘルニア治療の変遷

鼠径ヘルニアの治療において、弱くなった筋肉や筋膜の補強を目的に、「メッシュ(人工線維布)を用いるかどうか」が、歴史的に大きな変換点となりました。
ここでは、「組織縫合法」と「メッシュによる修復法」についてのお話をします。

組織修復法

鼠径ヘルニア治療における初期の時代は、脆弱化した筋肉や筋膜を補強するために、「周囲の組織を糸で強固に縫い合わせること」で、弱くなった部分を補強していました。この方法では、自分の組織を用いて修復するため、メッシュを用いることはありません。

現在でも、鼠径ヘルニアが嵌頓(かんとん)した時に、腹膜炎となって汚染手術(おなかの中に腸液などが漏れて汚れた場合)となった場合は、組織修復法を用いることが一般的です。
一方で、自らの組織をしっかりと糸で縫い合わせるため術後の痛みが強く、また再発率が高い(約20%)、などが課題となりました。

メッシュによる修復法

組織修復法で課題となった問題を克服するために考案された方法が、メッシュ(人工線維布)による修復法です。

現在のメッシュは主に、ポリプロピレンやポリエステルによる合成繊維で作られています。これらの素材は身体との相性が良く、メッシュ以外にも多くの医療用素材として使用されています。
メッシュが使用されてから数十年以上となりますが、多くの経験や報告により、メッシュ使用に関する安全性が確立されてきました。

では、メッシュを使用することで、どのようなメリットが得られたのでしょうか?

それは、メッシュを使用することで、自分の組織を過度に縫い合わせる必要がなくなり、痛みは軽減したこと、また、身体の組織よりもはるかに強い合成繊維で弱くなった部位を補強できるため、再発率が低下したことです。

患者さまにとって、術後の痛みが少なく、再発率が低い手術が望まれることは言うまでもありません。これらの理由を背景に、現在の「鼠径部ヘルニアガイドライン」では、「成人鼠径部ヘルニアに対して、組織縫合法は原則推奨できない」と結論付けられ、日本においてメッシュによる修復法が第一選択となっています。

一方で、メッシュの使用に関しては、組織縫合法では無い、問題点があります。

それは、「メッシュによる感染」です。発生頻度は0.1%程度とされており、極めて稀な合併症ではあります。しかし、メッシュは合成繊維で、身体にとっては「異物」ですので、メッシュに細菌が付着し、感染すると、治療が厄介です。
抗菌剤治療によって改善することもありますが、感染が落ち着かなければ最終的に再手術でメッシュを除去することもあります。

このように、メッシュによる修復法が鼠径ヘルニア治療に極めて有用である一方、患者さまにとって不利益を来し得るという一面があることも事実であるとお伝えいたします。

当院で行う鼠径ヘルニア治療

当院では、鼠径部切開法、腹腔鏡下法どちらの手術も行っていますが、原則として「メッシュによる修復法」を第一選択としています(治療法の詳細については、別のブログで解説します)。
メッシュ感染には特に細心の注意を払っており、皮膚消毒やメッシュの挿入方法など当院独自の方法で、積極的に感染対策を行い、メッシュ感染ゼロを目標としています。

一方で、若年女性や成長期の患者さま、Nuck管水腫や鼠径管内水腫(みずたまり)のみの患者さまにつきましては、メッシュを使用しない術式をご提案しております。これは、若年女性の場合は妊娠時にメッシュが違和感や痛みの原因になり得ること、成長期の患者さまも将来、同様の症状が起こり得ることを懸念するためです。

水腫の場合は、鼠径ヘルニアの合併がなければ、メッシュの必要性はないと考えますので、メッシュ感染など不要なリスクを避けるためにもメッシュをお勧めすることはありません。

まとめ|鼠径ヘルニア手術に使用するメッシュについて

いかがでしたでしょうか?

鼠径ヘルニアの治療に使用するメッシュについてご説明しました。

メッシュは痛みの軽減や再発率の低下に極めて有用である一方、メッシュを使用するリスクもゼロではない、と考えられます。ただ、メッシュ使用によるメリットは、デメリットよりもはるかに大きく、メッシュが現在の鼠径ヘルニア治療に欠かせない位置付けであることは間違いありません。

当院では手術説明の時に、実際に使用するメッシュを実際に見て、触って頂ける機会を設けております。初診の時でもお見せすることができますので、遠慮なくお申し付けください。

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当院では、2023年3月1日からLINEによる無料相談を受け付けています。

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著者情報

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安川 大貴
滋賀大津そけいヘルニア外科クリニック 院長
日本外科学会 外科専門医、日本消化器外科学会 消化器外科専門医

「患者さまに寄り添った温かい医療」を信念に、2023年4月に滋賀県初の鼠径ヘルニア日帰り手術クリニックを開院。

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