鼠径部(そけいぶ)とは|場所はどこになるかなどを解説!
この記事では、「鼠径部とは」をテーマに鼠径部の場所や発症しやすい病気をご紹介します。
ぜひご参考ください。
鼠径部とは
鼠径部とは、左右の太ももの付け根の溝の内側にある下腹部の三角形状の部分を指します。
股間を構成する主要部分の1つです。
この鼠径部の下側には鼠径靭帯(そけいじんたい)があり、鼠径靭帯の内側寄りに鼠径管(そけいかん)が通っています。鼠径靭帯の内側寄りにある鼠径管には、男性では精索が、女性では子宮円索などが通っています。
鼠径部の由来
男性が産まれる直前の話ですが、精巣が腹部から陰嚢へと移動する身体の発達が起こります。
この発達過程は「男性が産まれる前に精巣が腹部から陰嚢へと鼠(ねずみ)のように移動する」とも言われます。
鼠径部の「鼠(ねずみ)」は、この精巣の鼠のような動きに由来しています。
鼠径部で発症する病気
鼠径部で発症する病気ですが、代表的な病気として「鼠径ヘルニア」があげられます。
この鼠径ヘルニアは、一般的には「脱腸」とも言われます。太ももの付け根の部分となる鼠径部から腹膜や腸管が脱出してくる病気です。
鼠径ヘルニアの症状としては、立位や力仕事などで腹圧がかかった場合に太ももの付け根の部分がふくらみます。
鼠径ヘルニアですが、放置しておくと「嵌頓(かんとん)」という危険な状態に陥ることがあります。
この嵌頓とは、押し出された腸が、おなかの中に戻らなくなることで、腸閉塞や腸壊死(えし)を来すことを言います。
嵌頓状態では命に関わりますので、早急な治療が必要です。緊急手術や長期間の入院が必要になる事があります。鼠径ヘルニアの症状がある方は放置せず、医療機関を受診することをおすすめします。
まとめ|鼠径部(そけいぶ)とは
今回は「鼠径部とは」をテーマに鼠径部の場所や発症しやすい病気をご紹介しました。
最後に今回ご紹介した内容をまとめます。
①鼠径部とは、左右の太ももの付け根にある溝の内側にある下腹部の三角形状の部分を指す。
②鼠径部の「鼠(ねずみ)」は、男性が産まれる前に精巣が腹部から陰嚢へと鼠(ねずみ)のように移動することに由来する。
③鼠径部で発症する代表的な病気には、「鼠径ヘルニア」があげられる。
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