鼠径部の痛みやしこり|疑われる病気を解説!
鼠径部は、私たちの体の中で病気が発生しやすい部位の一つです。
そのため、鼠径部の異常や症状に気付いた場合には、早期に適切な診断を受け、必要に応じて治療を受けることが重要です。
この記事では、鼠径部に関する基本的な知識や、鼠径部で発症する代表的な病気について解説していきます。
鼠径部とは
鼠径部とは、左右の太ももの付け根の溝の内側にある下腹部の三角形状の部分を指します。股間を構成する主要部分の1つです。
この鼠径部の下側には鼠径靭帯(そけいじんたい)があり、鼠径靭帯の内側寄りに鼠径管(そけいかん)が通っています。
鼠径管には、男性では精索が、女性では子宮円索などが通っています。
鼠径部で発症する病気
鼠径部ヘルニア
鼠径部ヘルニアとは、鼠径部の筋膜が弱くなることにより、おなかの中の臓器(腸や脂肪)が筋肉の隙間から皮膚の下に出てくる病気です。
成人の場合、鼠径部ヘルニアになると自然に治ることはありません。
少しずつ膨らみは大きくなり、男性の場合は陰嚢まで腫れてくることもあります。
典型的な症状は、鼠径部の膨らみですが、痛みや違和感を伴うこともあります。
リンパ節炎
リンパ節炎とは、1つまたは複数のリンパ節に感染が起きて生じる病気です。足の傷や水虫が化膿して、鼠径部のリンパ節が腫れる場合があります。
症状としては、通常、リンパ節に腫れや痛みがみられます。ときに、感染が起きたリンパ節部分の皮膚が炎症を起こし、赤くなって熱を帯びることもあります。
ヌック管水腫
ヌック管水腫とは、鼠径部に液体が溜まった袋「嚢胞」ができる病気で、女性だけに発症します。
医学的には、胎生期に子宮円索の形成に伴って鼠径管内に入り込んだ腹膜鞘状突起(Nuck管)が生後も閉鎖されずに残ってしまい、内部に液が溜まった病態を指します。
症状として足の付け根に小さなしこりが生じ、痛みを伴うことがあります。
陰嚢水腫
陰嚢水腫とは、精巣の周囲に液体がたまって陰嚢がふくらんだ状態を言います。鼠径部ヘルニアが原因の場合がありますが、多くは原因不明です。
陰嚢水腫は、陰嚢の腫れや張りを伴うことが一般的で、不快感や違和感を覚えます。
その他、「脂肪腫やアテローム」、「精索静脈瘤」なども鼠径部に症状を感じ、診断されることがある病気です。
まとめ
鼠径部は左右の太ももの付け根の溝の内側にある下腹部の三角形状の部分で、股間を構成する主要部分の1つです。
鼠径部で発症する病気には、鼠径部ヘルニア、リンパ節炎、ヌック管水腫、陰嚢水腫などがあります。また、脂肪腫やアテローム、精索静脈瘤なども鼠径部に症状を感じることがある病気です。
鼠径部の病気に関しては、専門の医師に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。症状が長期間続く場合や、急激に悪化する場合は、早期に医師の診察を受けることが望ましいです。
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