男性の脱腸（鼠径ヘルニア）の症状や原因をわかりやすく解説！

滋賀県大津市の鼠径ヘルニア専門クリニック「滋賀大津そけいヘルニア外科クリニック」です。

このようなお悩みや疑問はありませんか？

「足の付け根に膨らみやしこりが出て不安。これって脱腸なの？」
「脱腸は男性に多い病気と聞いたけど、どんな症状かを詳しく知りたい…」

鼠径ヘルニアは中高年男性に多く見られる病気で、症状や原因について不安や疑問を抱える方が少なくありません。

そこで本記事では、脱腸（鼠径ヘルニア）の症状や発症原因、治療法について解説します。ぜひご参考ください。

脱腸（鼠径ヘルニア）とは

脱腸は、医学的に「鼠径ヘルニア」と呼ばれる病気で、足の付け根（鼠径部）から腸や腹膜が脱出する病気です。成人の鼠径ヘルニアは、加齢などにより鼠径部の筋肉や筋膜が弱くなることで発症します。特に男性に多く見られ、中高年男性に多い病気です。

鼠径ヘルニアは自然治癒せず、治療法は手術のみとなります。手術方法には、鼠径部を約5cm切開する「鼠径部切開法」と、内視鏡を用いる「腹腔鏡手術」があります。また、手術の際には、ヘルニアが発生した筋肉の穴（ヘルニア門）を修復・補強するために、医療用メッシュが一般的に用いられます。

脱腸（鼠径ヘルニア）の症状

脱腸（鼠径ヘルニア）の典型的な症状として、鼠径部の膨らみが挙げられます。太ももや足の付け根にあたる鼠径部に、ぽっこりとした柔らかい膨らみが現れることが、鼠径ヘルニアの症状の特徴です。

この膨らみは、重いものを持ち上げたり、くしゃみや咳をしたりと、お腹に力がかかった際に特に現れやすくなります。これは、腹圧がかかることで腸が押し出されやすくなるためです。また、膨らみは横になったり、手で押したりすると元に戻ることが多いです。

その他、鼠径ヘルニアの症状としては、鼠径部の痛みや違和感、下腹部の張りなどが挙げられます。

鼠径ヘルニアの主な症状

□ 足の付け根にポッコリとした膨らみが出てくる
□ 下腹部に違和感がある
□ 内臓が引っ張られる感じがある
□ 指で押さえたり、横になったりすると、膨らみは引っ込む
□ もともと、足の付け根に膨らみがあったが、最近は陰嚢まで膨らんできた

脱腸（鼠径ヘルニア）の発症原因

成人の鼠径ヘルニアの発症原因ですが、加齢などの要因で鼠径部の筋肉や筋膜が弱くなることが挙げられます。また、鼠径ヘルニアは鼠径部の構造から性別では女性よりも男性で多く発症しやすい病気です。

その他、鼠径ヘルニアの主な発症原因には、以下の要因が挙げられます。

成人鼠径ヘルニアの発症原因（リスク因子）

□ 男性
□ 高齢（加齢）
□ 鼠径ヘルニアの家族歴
□ 飲酒歴や喫煙歴
□ 仕事における肉体労働の量

脱腸（鼠径ヘルニア）の治療とクリニック選び

脱腸（鼠径ヘルニア）の治療は、手術でしか行うことができません。内科疾患のように薬で治療はできません。そのため、治療を受ける際には、外科的な治療を専門とする「外科」や「消化器外科」の受診が適切です。近年では、これらの診療科の中でも鼠径ヘルニアの治療に特化した専門クリニックが増加しています。当院もそのような専門クリニックの一つです。

なお、専門クリニックや外科・消化器外科が近隣にない場合には、まずはかかりつけ医に相談することをおすすめします。