鼠径ヘルニアの手術後にメッシュがずれる原因|予防法まで解説!
滋賀県大津市の鼠径ヘルニア専門クリニック「滋賀大津そけいヘルニア外科クリニック」です。当院では、体に優しい腹腔鏡を用いた日帰り手術で鼠径ヘルニアの治療を行っています。
本記事では、鼠径ヘルニア手術後に起こり得るメッシュのずれの原因や、その予防法について解説します。ぜひご参考ください。
鼠径ヘルニアの手術後にメッシュがずれる原因とは
鼠径ヘルニアの手術では、再発を防ぐために「メッシュ」と呼ばれる補強材を体内に留置するのが一般的です。このメッシュは術後一定期間をかけて周囲の組織と結合し、固定されていき、通常は術後1か月程度で安定するとされています。
しかし、まれにメッシュがずれてしまうケースがあります。その主な原因としては、術後早期に強い腹圧がかかる動作を行うことが挙げられます。例えば、強くいきむ動作、激しい咳、重い物を持ち上げる動作などにより、メッシュが周囲の組織となじむ前に「よれる」「折れる」といった変形を起こし、結果として位置がずれてしまう可能性があります。
また、メッシュの固定が不十分だった場合にも、咳や排便時の腹圧によってメッシュが移動してしまうことがあります。加えて、術後に急激な体重の増減があると、体脂肪量の変化によってメッシュ周囲の組織環境が変わり、本来の位置からメッシュがずれる可能性があります。
鼠径ヘルニアの手術で使用されるメッシュについて
鼠径ヘルニアの手術では、ポリプロピレンやポリエステルなどの合成繊維で作られたメッシュが広く使用されています。これらの素材は身体との相性が高く、メッシュ以外にも多くの医療用器材に使用されている安全性の高い素材です。
従来の組織縫合法では、自分の組織同士を強く縫い縮めて補強していましたが、メッシュを使用することで組織への過度な緊張が不要となり、術後の痛みが軽減されます。さらに、身体の組織よりも強度のある合成繊維で弱くなった部分を補強できるため、再発率も大幅に低下しました。
安全性についても、国内外での豊富な臨床経験と研究報告により、その有効性と安全性が確立されています。
メッシュがずれないための対策
メッシュがずれてしまうと、補強されていない部分から腸などの臓器が再び飛び出し、鼠径ヘルニアが再発する可能性があるため注意が必要です。
鼠径ヘルニアの治療で使用されるメッシュは、手術後およそ2週間〜1か月ほどで体内にしっかりと固定されます。この固定が安定する前に、腹筋運動や重い物の持ち上げるなど強い負荷がかかる動作を行うと、メッシュがずれる可能性があり、再発のリスクが高まります。
そのため、メッシュのずれを予防するためには、少なくとも術後2週間はスポーツや筋力トレーニングなどの激しい運動を控え、強い腹圧がかかる動作を避けることが推奨されます。
まとめ
鼠径ヘルニアの手術後にメッシュがずれる主な原因は、術後早期に強い腹圧がかかる動作を行うことが挙げられます。具体的には、強くいきむ、激しい咳をする、重い物を持ち上げるといった動作によって、メッシュが周囲の組織になじむ前にずれてしまう可能性があります。
メッシュのずれは鼠径ヘルニアの再発につながるリスクがあるため、注意が必要です。予防のためには、少なくとも術後2週間はスポーツや筋力トレーニングなどの激しい運動を控え、腹圧がかかる動作を避けることが推奨されます。
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