女性の鼠径ヘルニアとは?症状・特徴・治療法と受診の目安を解説!
滋賀県大津市の鼠径ヘルニア専門クリニック「滋賀大津そけいヘルニア外科クリニック」です。当院では、体に優しい腹腔鏡を用いた日帰り手術で鼠径ヘルニアの治療を行っています。
本記事では、女性の鼠径ヘルニアにおける発症率や症状、受診の目安や治療法などについて解説します。ぜひご参考ください。
女性でも鼠径ヘルニアは起こる?
鼠径ヘルニア(脱腸)は男性に多い病気として知られています。実際、生涯有病率は男性が約27%であるのに対し、女性は約3%と報告されており、その差はおよそ9倍にも及びます(※)。しかし、決して「男性だけの病気」ではなく、女性にも発症する可能性があります。
特に中高年の女性や出産経験のある女性では、発症リスクが高いことが知られています。さらに女性の場合、発症するヘルニアの中で大腿ヘルニアの割合が相対的に高い点が特徴です。大腿ヘルニアは鼠径部のやや下方から腸などが飛び出すタイプで、腸が締め付けられて血流が途絶える「嵌頓(かんとん)」を起こしやすく、危険性の高いヘルニアとされています。
このため、女性が鼠径部に膨らみや違和感を感じた場合には、早めに専門医を受診することが重要です。
※参考文献
Primatesta P, Goldacre MJ. Inguinal hernia repair: incidence of elective and emergency surgery, readmission and mortality. Int J Epidemiol (1996) 25:835–9. doi:10.1093/ije/25.4.835
女性の鼠径ヘルニアの症状

鼠径ヘルニアは、男女で症状に大きな違いはありません。代表的な症状は、足の付け根に現れるポッコリとした膨らみです。この膨らみは立ち上がったときや腹部に力を入れたときに目立ち、横になったり手で押し込むと引っ込むのが特徴です。
女性の場合は、ホルモンバランスや生理周期の影響によって、症状の程度が変化することがあります。そのため、周期的に膨らみや違和感が強くなると感じる方も少なくありません。
鼠径ヘルニアの主な症状
- 足の付け根にポッコリとした膨らみが出てくる
- 下腹部に違和感がある
- 内臓が引っ張られるような感覚がある
- 指で押さえたり横になると膨らみが引っ込む
女性の鼠径ヘルニアの原因と特徴
女性における鼠径ヘルニアの発症には、複数の要因が関与していると考えられています。代表的なリスク因子には、以下の内容が挙げられます。
妊娠や出産の影響
妊娠中はお腹の圧力(腹圧)が高まり、出産時には骨盤や周囲の組織に大きな負担がかかります。これによって鼠径部の支持組織が弱くなり、ヘルニアが生じやすくなるとされています。
加齢による組織の変化
加齢に伴い、筋肉や靭帯の強度が低下すると、腹壁の支持力が弱まり、鼠径ヘルニアの発症リスクが上がります。
慢性的な腹圧上昇
便秘、慢性的な咳、肥満、重い荷物を持つ習慣など、腹部に強い力が繰り返しかかる状況は、ヘルニア発症の要因となります。
さらに女性特有の特徴として、大腿ヘルニアの発症割合が高い点が挙げられます。大腿ヘルニアは鼠径靭帯の下方に発生しやすく、男性より骨盤が広い女性では構造的に起こりやすいとされています。このタイプは腸が締め付けられて血流が障害される「嵌頓」を起こしやすく、緊急手術が必要になるケースも少なくありません。

このように、女性の鼠径ヘルニアは妊娠や加齢といったライフステージの影響を受けやすく、さらに大腿ヘルニアの割合が高くリスクを伴う点が特徴です。
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女性の鼠径ヘルニアの治療と受診の目安
女性の鼠径ヘルニアは、特に大腿ヘルニアの割合が高く嵌頓を起こすリスクが大きいため、放置せずに早期の治療が勧められます。鼠径ヘルニアは自然に治ることはなく、根本的な治療には手術が必要です。
治療に用いられる主な方法には、約5cm切開して行う「鼠径部切開法」と、内視鏡で腹腔内から修復する「腹腔鏡手術」があります。いずれの方法でも、脱出した臓器を元の位置に戻し、脱出部(ヘルニア門)を医療用メッシュで補強するのが一般的です。
一方、今後妊娠を検討されている女性では、医療用メッシュを使用することで、妊娠時に違和感や痛みの原因となる可能性がございます。そのため、当院では医療用メッシュを使用しない鼠径部切開法や腹腔鏡手術にも対応しております。
受診の目安について
受診の目安としては、早期診断・早期治療が重要になってきます。なかでも、次のような症状がある場合は、なるべく早く専門医を受診して適切な診断を受けることが重要です。
- 鼠径部に膨らみがあり、徐々に大きくなってきている
- 膨らみが硬くなり、押しても戻らなくなった
- 強い痛みや吐き気を伴う
これらの症状は、嵌頓を含む重篤な病態を示す兆候である可能性もあります。少しでも膨らみや違和感を感じた場合は、自己判断で様子を見ず、速やかに専門医の診察を受けることが大切です。
まとめ|女性の鼠径ヘルニアは早期治療が重要
鼠径ヘルニア(脱腸)は男性に多い病気として知られていますが、女性にも発症する可能性があります。代表的なリスク因子には「妊娠や出産の影響」「加齢による組織の変化」「慢性的な腹圧上昇」などが挙げられます。
女性の鼠径ヘルニアの特徴として、大腿ヘルニアの発症割合が高い点が知られています。大腿ヘルニアは腸が締め付けられて血流が障害される「嵌頓」を起こしやすく、緊急手術が必要になることも少なくありません。
そのため、女性の鼠径ヘルニアは放置せずに早期に専門医へ相談し、適切な治療を受けることが重要です。
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