鼠径ヘルニアの放置期間|脱腸は早期受診・治療することが重要!
滋賀県大津市の鼠径ヘルニア専門クリニック「滋賀大津そけいヘルニア外科クリニック」です。当クリニックでは、腹腔鏡を用いた日帰り手術で鼠径ヘルニアを治療しています。
この記事では、「鼠径ヘルニアを放置することの危険性」について特集をします。
鼠径ヘルニアとは
まず初めに、鼠径ヘルニアの病気の概要をご紹介します。
鼠径ヘルニアは、「脱腸」とも呼ばれ、足の付け根の部分(鼠径部)から腸管や腹膜の一部が脱出してくる病気です。鼠径ヘルニアは、加齢などの要素により、鼠径部の筋肉や筋膜が弱くなることで発症します。典型的な症状は鼠径部の膨らみですが、それ以外にも鼠径部の違和感や痛み、下腹部の張りなどの症状もあります。
鼠径ヘルニアの治療は手術でしか行うことができません。その手段としては、内視鏡を用いた「腹腔鏡手術」や、鼠径部に約5cm程度を切開して手術を行う「鼠径部切開法」があります。
鼠径ヘルニアを放置することの危険性
ここからは、本記事のテーマである「鼠径ヘルニアを放置することの危険性」についてご紹介します。
鼠径ヘルニアは、初期段階では症状があっても日常生活に支障をきたすことは少なく、また鼠径部の病気ということで恥ずかしいと感じる人もおり、放置されがちな病気です。
しかし、一度発症した鼠径ヘルニアが放置や自然経過で治ることはありません。日々の生活で腹圧がかかると鼠径ヘルニアは悪化し、症状も徐々に増していきます。症状として、最初は膨らみだけで痛みはなかったものが、時間と共に痛みを伴うようになることも少なくありません。
さらに放置を続けると、症状は悪化すると同時に、命に危険が及ぶ可能性がある「嵌頓」を発症するリスクが増します。
命に危険が及ぶ可能性がある「嵌頓」
鼠径ヘルニアの嵌頓とは、鼠径部で脱出した腸が飛び出したまま、お腹の中に戻らなくなる状態を指します。
この嵌頓の状態が続くと、脱出した腸が圧迫され、血流が徐々に減っていきます。その結果、食べ物が脱出した腸を通過できなくなり、「腸閉塞」という状態になります。
さらに腸が締め付けられると、栄養を供給する血液の流れが止まり、腸が壊死・腐ってしまいます。腸が壊死し、お腹の中に腸液が漏れ出てしまうと、「腹膜炎」という非常に危険な状態を発症します。この腹膜炎になると、命に危険が及ぶ可能性があり、緊急手術が必要です。
全ての鼠径ヘルニアの患者さまがこの嵌頓を起こすわけではありませんが、鼠径ヘルニアを放置すれば、嵌頓の危険性が高まることを理解しておく必要があります。
まとめ|鼠径ヘルニアは放置せずに早期診断・早期治療
この記事では「鼠径ヘルニアを放置することの危険性」について解説しました。
鼠径ヘルニアは、初期段階では症状があっても日常生活に支障をきたすことは少なく、また鼠径部の病気ということで恥ずかしいと感じる人もおり、放置されがちな病気です。
しかし、一度発症した鼠径ヘルニアが放置や自然経過で治ることはありません。鼠径ヘルニアを放置すると、命に危険が及ぶ可能性がある「嵌頓」を発症するリスクが高まります。
このような背景から、鼠径ヘルニアの症状がある方は、早期診断・早期治療をおすすめします。
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